丁寧にお手入れをしていても、いつの間にか気になり始めるトイレの嫌な臭い。「芳香剤を置いても臭う」「どこから臭っているのかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
実は、いくら掃除を重ねても消えない臭いの多くは、便器の隙間や経年劣化した壁・床材、換気設備などに原因が潜んでいます。
こうしたお悩みは、原因に合わせた適切なリフォームを行うことで、根本からスッキリ解消することが可能です。
本記事では、トイレの臭いが発生する主な原因とそれを解決するための効果的なリフォーム手法や費用相場について分かりやすく解説します。
なぜ臭う?トイレの主な臭い原因3選
便器をこまめに磨いているのに、なぜか嫌な臭いが消えない……。そんなモヤモヤを抱えたまま使い続けるのは、決して心地よいものではありません。
実は、トイレの臭いのもとは便器の中だけにとどまりません。
壁・床材への跳ね返りと染み込み
毎日掃除を頑張っていても嫌な臭いが残る場合、原因は便器の外にあることが少なくありません。
主な要因は、尿の飛び散りによるクロス(壁紙)や床材への染み込みです。目に見えない細かい飛沫が蓄積し、時間が経つと頑固なアンモニア臭を放ち始めます。
一般的なクロスや木質フローリングは水分を吸収しやすく、一度奥まで入り込むと表面を拭くだけではなかなか落とせません。強い香りでごまかそうとしても根本的な解決に至らないのはこのためです。
便器のフチ裏・隙間の汚れ
便器のフチ裏や便座との継ぎ目は、日常の掃除ではどうしても手が届きにくい場所です。飛び散った尿や水垢が蓄積すると、そこからアンモニア臭が常に発生する状態になります。
長年蓄積したガンコな汚れは、強い洗剤を駆使してもきれいに取り除くのは至難の業と言えるでしょう。
換気扇の能力低下・排水トラップの封水切れ
目に見える汚れがないのに臭いがこもるなら、換気扇の能力低下を疑うサインです。換気扇の耐用年数は一般的に10〜15年程度とされ、古くなると吸い込む力が落ちて空気を排出しきれません。
便器の底に溜まる水(封水)の減少も、下水臭を招く隠れた原因です。長期間使用しなかったり配管の気圧が変化したりすると水が減り、下水管の臭気が直接上がってきてしまいます。いくら掃除を頑張っても解決しないときは、設備自体の限界を疑うタイミングと言えます。
臭いを撃退!効果抜群のトイレリフォーム術
最新の「フチレス&自動洗浄」便器へ交換
便器の交換は、臭いの原因となる汚れの蓄積を根本から断つ手段となります。
現在の主流は、便器のフチ裏がないフチレス形状です。汚れの死角がなくなり、サッと拭くだけで綺麗に保てます。
フチのない便器なら、サッと一拭きでキレイに
消臭・防汚機能つきのクロスへ張り替え
便器の掃除を徹底しても臭いが残るなら、周囲の壁も確認したいポイントです。飛び散った尿や湿気によるアンモニア臭が壁紙の奥まで染み込んでいると、表面を拭くだけではなかなか解消できません。
解決策として、汚れを弾くフィルム加工や消臭剤が練り込まれた機能性クロスへの張り替えが有効です。
換気扇&脱臭機能付き温水洗浄便座
壁や床だけでなく、空気を入れ替える設備の更新も臭い対策の要となります。目に見えない部分だからこそ、リフォームの機会に合わせて見直しておくと後の手間が省けます。
特に古い換気扇は、ホコリの蓄積やモーターの劣化で吸い込みが弱まっているケースが少なくありません。
トイレ換気扇:三菱電機(品番:VD-13ZC14)費用:46,475円(税込)、工期:1日 ※費用は変動する可能性があります
また便座も、使用前後に自動でニオイを吸い込むオート脱臭機能付きの温水洗浄便座を選ぶことで、より快適な空間を維持しやすくなります。
費用相場の目安
部分リフォーム
便器はそのままで、臭いが染み付いた内装や不具合が出ている設備だけを新しくするのも手です。
費用は選ぶ内装材で大きく変わります。スタンダードなグレードのクッションフロアとクロスの張り替えなら4万円~8万円程度、消臭や抗菌など特殊な機能を持たせたものや、高級感のある素材ですと10万円以上かかることも。
注意点として、床の張り替えは便器の着脱が必要となるため、費用が+1~2万円追加で掛かってしまいます。
便器はそのままで、内装と便座・手洗器の交換、キャビネットの新設を行った施工事例。費用:330,000円(税込)、工期:3日間 ※費用は変動する可能性があります
全体リフォーム
便器本体の交換とあわせて、床やクロスといった内装まで一新するのが全体リフォームです。
費用相場は、選ぶ便器のグレードや内装材によって概ね15万〜50万円ほど。工期は1〜3日程度が目安です。クッションフロアの張り替えとトイレの交換のみなら、工事は1日で終わることもあります。
キャビネット付きトイレ本体の交換と、クッションフロア・クロスの交換を行った施工事例。費用:265,000円、工期:1日 ※費用は変動する可能性があります
全体リフォームを行う際の注意
コンセントやトイレットペーパーホルダーが古いままだと、黄ばみや汚れが目立ってしまいます。一緒に取り替えるとより清潔感のあるトイレに変わります。
また照明もあわせて交換すると、より明るく清潔感のある空間になります。
まとめ
トイレの不快な臭いは、便器のフチ裏や壁や床に染み付いた長年の汚れが原因であることが少なくありません。表面上の掃除だけでは解決しきれない根深い問題です。
まずは、自宅のトイレでどの部分の工事が必要なのか、専門業者に現状を見てもらい見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。