毎日使うガスコンロ。なるべくキレイに使おうと思っていても、どうしても汚れてしまうことはあると思います。
特に鍋を支えるゴトクは油汚れがついてしまうと、ガスコンロの不具合の原因になってしまうことも。
ガスコンロのゴトクをキレイにしたい。そう思っていてもゴトクは重いし、ケガしそうだし...と、どうしても二の足を踏むと思います。
そこでなるべく簡単に、かつ、キッチンにあるものだけでゴトクをするっとキレイにする方法をまとめました。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
ガスコンロのゴトクとは?
ガスコンロのゴトクは漢字では五徳と書きます。画像の左手側で掴んでいるものがゴトクです。
「あ~、5本の爪があるから五徳なのね!」と一瞬納得してしまいそうになりますが、今は爪が6本あるものが主流です。
調理器具のゴトクの歴史はとても古く、弥生時代の後半には足がついた土器として存在していて、鎌倉時代にはすでに爪が3本~4本ついた鉄製のゴトクが作られていたそう。世界各地でも似たような形状の調理器具は発掘されていて、人類にとってゴトクはとても馴染み深い調理器具なのです。
しかしいくら馴染み深いと言っても、油でべとべとになりがちなゴトクの掃除はおっくうです...。
まずは簡単にチャレンジできる、軽い汚れを落とす方法からご紹介します!
重曹水スプレーでナチュラルお掃除♪
100均やスーパー・ホームセンターなどでお手軽に手に入る、食用ならもしも口に入ってしまっても安心!...の重曹を使ったお手入れ方法です。
お湯じゃなくても水でもOK!...ですが、給湯で出したぬるま湯のほうが重曹が溶けやすく、また清掃効果が高まります。
はじめにスプレーボトルにお湯をいれてから重曹を入れましょう。フタをしたらしっかり振って混ぜてください。重曹を入れすぎると水に溶けにくくなるので注意です。スプレーボトル内に溶け残った重曹が残らないように気をつけましょう。雑菌の元になります。
ゴトクは形状の都合上、尖った場所があります。怪我を防ぐためにかならずゴム手袋をしましょう。
スポンジは普通に台所にあるものでOKですが、汚れたゴトクを清掃するので古くなったものの方がいいでしょう。
キッチンペーパーは捨ててもいい布(柔らかめ)で代用してもOKです。
まずはゴトクを取り外し、シンクの上で汚れた場所に重曹水スプレーを吹きかけます。
キッチンペーパーで表面の汚れを拭い、ふき取りにくいところはスポンジで拭いましょう。
それでも汚れが落ちない場合は、濡らしたスポンジの上に重曹(粉)をペットボトルのキャップ1杯~2杯分ぐらいを盛り、練ります。
重曹は研磨作用があります。クリーム状にしたものを直接汚れた部分に塗りつけて擦り落としましょう。
それでも汚れが落ちないことはままあります。
焦げ付き、こびりついてしまったガンコな油汚れはそう簡単には落ちません。
こびりついてしまった汚れは、煮る!
シンクに洗い桶を置き、お湯と重曹を入れてつけ置きするのも効果的なんですが、問題はつけ置きするのに時間がかかることです。最低30分。最高2時間程度かかります。長い時間シンクを占領させることが難しいこともあるかと思います。
ゴトクの大きさや素材にもよりますが、鍋にお湯をはり、重曹を入れて煮る方法がかなり有効です。
必要なものはホーロー製かステンレス製の鍋と重曹。そしてゴム手袋です。素手での作業は厳禁です。
水1リットルに対し、大さじ1杯の重曹をイン!お湯が沸騰したらぐつぐつ10分間ゴトクを煮ます。
10分したら冷めるまで待ちましょう。
完全に冷めたらゴトクを取り出し、スポンジで軽くこすれば汚れはスルンと落ちます。
仕上げに台所中性洗剤で洗えばピカピカです。
◆ポイント◆
・アルミの鍋は変色する恐れがあるので、かならずステンレスかホーローの鍋を使ってください。
・重曹はお湯に溶かすと強アルカリ性になります。一度強アルカリ性に変化するとお湯が冷めようがそのままなので、ゴトクを鍋から取り出す時はかならずゴム手袋を使用しましょう。
・強アルカリ性になった水はコンロまわりなどの油汚れの掃除にも使えますが、ワークトップやシンクがステンレスの場合は注意してください。強アルカリ性の液体はサビの原因になってしまう事があるので、シンクに流したあとは念のために台所用中性洗剤でさっと洗い流すと安心です。
そもそもなぜ重曹でゴトクの汚れが落ちるのか?
ゴトクの汚れはほとんど油汚れ。つまり酸性です。反対のアルカリ性の性質をもつ重曹はゴトクの汚れを緩めることができるのです。
煮ても汚れが落ちない場合は?
長く使っているガスコンロですと、ゴトクの汚れが煮ても擦っても落ちないこともあるかと思います。
メーカーホームページのオンラインショップではゴトクだけの販売もされているので、あまりにも汚れが取れない場合は買い替えた方が安全です。
ガンコな汚れがついたままのゴトクは火災の原因になりかねませんし、汚れを落とすためにごりごり擦っていると折れることがあります。
まとめ
簡単にガンコな油汚れを落とす方法は分かりましたが、それでも経年で落ちにくくなってくるもの。
最新のガスコンロは従来品よりももっとお手入れしやすいものが色々出ておりますので、次は清掃性の高いものを検討してみてはいかがでしょうか?
メーカーホームページを見るだけでも、「今のコンロはこんなにオシャレで便利になってるの!?」と感動すること間違いナシです!
・フラットシンプルなデザインでお手入れがしやすいパロマの
フェイシス