先進的窓リノベ事業とは、既存住宅の断熱性能を高めるために、窓や玄関ドアの改修費用の一部を国が補助する制度です。特に熱の出入りが大きい「窓」を重点的に改修することで、冷暖房効率を高め、省エネや光熱費削減につなげることを目的としています。
断熱性能の高い製品を使用することが条件となっており、対象となる工事や製品には一定の基準が設けられています。
リフォームを検討している方にとっては、費用負担を抑えながら性能向上ができる大きなメリットがあります。
先進的窓リノベ事業とは?
先進的窓リノベ2026事業は、住宅の断熱性能を高めることで、省エネやCO2削減を進めるための補助金制度です。
高性能な窓の普及を後押しし、光熱費の削減や快適な住環境の実現につなげることを目的としています。
また、断熱窓の需要を高めることで製品の価格低下や産業の成長を促し、環境と経済の両立を目指している点も特徴です。
対象となる工事は4種類
先進的窓リノベ2026事業の対象となる工事は、特定の性能要件を満たした製品を使ったリフォームで、以下の4種類です。
1.ガラス交換
既存のサッシはそのままに、ガラスのみを高断熱仕様のものへ交換する工事です。比較的工事費が抑えられ、短時間で施工できる点が特徴です。
ただし、窓枠自体の性能は変わらないため、断熱効果は他の工事に比べると限定的になる場合があります。手軽に断熱性を向上させたい方に適した方法です。
2.内窓設置
既存の窓の内側に、もう一つ窓を設置する工事です。空気層ができることで断熱性が大きく向上し、防音効果や結露対策にもつながります。
工事が比較的簡単で、コストと効果のバランスが良いことから、特に人気の高いリフォームです。
補助金の対象としても活用しやすく、初めての断熱リフォームにもおすすめです。
※トイレなど小さな窓一つだけに内窓をつける場合、補助金よりも工事金額が下回ると補助金対象外になるので注意
3.外窓交換
既存の窓を新しい高性能な窓へ交換する工事です。サッシごと交換するため、断熱性・気密性ともに大きく向上します。
施工方法には「カバー工法」と「はつり工法」の2種類があります。
カバー工法
既存の窓枠の上から新しい窓枠をかぶせて設置する方法です。外壁を壊さずに施工できるため、工期が短く、コストも抑えやすいのが特徴です。
ただし、窓の開口部が既存よりもやや小さくなる点には注意が必要です。
はつり工法
既存の窓枠を撤去し、新たに窓を設置する方法です。外壁の一部を解体するため工期や費用はかかりますが、開口サイズを維持したまま高性能な窓へ交換が可能など仕上がりの自由度が高く、リフォームの完成度を重視する方に向いています。※工事規模によっては補助金対象外になることもあるので注意
4.ドア交換
玄関ドアなど屋外から施錠できる建具を断熱性能の高い製品に交換する工事です。窓と同様に、住宅の熱の出入りを抑える重要なポイントとなります。
ドアも施工方法によって「カバー工法」と「はつり工法」に分かれます。
カバー工法
既存のドア枠を残したまま、新しいドア枠を設置する方法です。工期が短く、ほとんど1日で施工が完了するため、手軽にリフォームできます。
コストを抑えつつ断熱性能を向上させたい方に適しています。窓同様、新しいドア枠をつける都合上、開口部が既存よりもやや小さくなります。
はつり工法
既存のドア枠を撤去し、新たに設置する方法です。外壁や内装の一部を解体する必要がありますが、サイズ変更やデザインの自由度が高いのが特徴です。
こだわりのリフォームをしたい場合に選ばれる工法ですが、工事規模によっては日数や費用がかかることもある点が注意です。※工事規模によっては補助金対象外になることもあるので注意
補助金の対象者は?
・窓リノベ事業者と工事請負契約を締結し、窓のリフォーム工事をすること
・窓のリフォーム工事をする建物の所有者等であること
この2点を満たす方が、補助金対象者となります。
交付申請の受付期間
交付申請は2026年3月31日から受付が始まりました。予算の上限に達しない限り、交付申請の予約は2026年11月16日まで、交付申請の受付は2026年12月31日まで継続されます。
予算の上限が期日よりも早く達してしまう可能性があるため、早目にリフォームの計画を行うことをおすすめします。
注意点
補助金を利用するためには、対象製品や施工内容が要件を満たしている必要があります。また、窓リノベ事業者による施工が条件となるため、事前の確認が欠かせません。
また、補助金申請手続きは窓リノベ事業者が行い、一般消費者の方はできません。
補助対象にならない意外な工事例
先進的窓リノベ事業はお得な制度ですが、すべての窓・ドア工事が対象になるわけではありません。条件を満たさない工事は補助対象外となるため、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
特に「対象外になりやすい工事」には意外と見落としやすいものが多く、注意が必要です。
補助対象外となる代表的な工事は以下の通りです。
・補助額よりも工事費が低い場合(小さな窓工事一つのみの場合、対象にならない可能性あり)
・外気に面していない窓やドアの交換(内廊下側の玄関など)
・ドアの一部ガラスのみを交換する工事
・ドア交換のみの工事(窓工事と同一契約でない場合)
・施主支給による工事(製品のみ購入して取付を依頼するケース)
・中古品や展示品を使用した工事
・既存より断熱性能が下がる製品への交換
・メーカー非推奨の施工方法での設置
一見問題なさそうに見える内容でも、制度上は対象外になるケースが多いため注意が必要です。
工事内容によっては対象外になるケース
工事の内容や範囲によっても、補助対象外となる場合があります。
・1つの窓に対して内窓を3つ以上設置する工事
・新たに開口部を設けて窓やドアを設置する工事
・既存の開口部を広げる工事
・窓やドアの位置を変更する工事
・交換前よりサッシの数が増える工事
・増築部分に対する工事
つまり補助金を受けるには「既存の開口部をそのまま活かした断熱改修」であることが基本条件となっています。
例外的に対象となるケース
一部の工事については、条件を満たすことで補助対象となる場合があります。
例えば、新設や拡張を伴う工事であっても、BELS評価書や住宅性能評価書を提出し、リフォーム後に断熱等性能等級5を満たす場合は対象となるケースがあります。
ただし、この条件はハードルが高いため、一般的なリフォームでは該当しないことも多いです。
まとめ
先進的窓リノベ事業は、窓やドアの断熱改修をお得に行える制度です。ガラス交換から外窓交換まで幅広い工事が対象となり、目的や予算に応じた選択が可能です。
補助金を上手に活用することで、快適性の向上と光熱費削減の両立が期待できます。検討中の方は、早めに計画を立てて申請のタイミングを逃さないことがポイントです。
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