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キッチンの天板「ステンレス」「人造大理石」どっちがいい?

システムキッチンは様々なオプションがあり、

便利な機能面から、見た目の高級感を演出するオプションから様々です。

 

中でも天板の「ステンレス」「人造大理石」の2つを比較検討する際に、

どっちが良いか迷う方も多くいらっしゃいます。

 

ステンレスと人造大理石の特徴から、それぞれをご紹介致します。

 

 

この記事は約8分で読み終わります。

目次

  1. ステンレス天板のメリット
  2. ステンレス天板のデメリット
  3. 人造大理石天板のメリット
  4. 人造大理石天板のデメリット
  5. 完成現場のご紹介
  6. まとめ

 

1.ステンレス天板のメリット

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画像引用:(クリナップ株式会社 ラクエラカタログ)

 

そもそもステンレスとは?

英語でstainless steelと言い、「さびない・さびにくい」という意味です。

鉄を主成分とし、他にさびにくい合金を混ぜた素材で作られている為、さびにくさを実現しています。

製造技術・加工技術の向上により、キッチン天板の緻密な構造に対しても製造が可能になりました。

 

サビに強く耐久性がある

前述した素材の為サビにくい性質があり、衝撃にも強い為鍋や食器を置いても割れたり凹む心配がありません。

熱にも強いため、キッチン天板としては最適といえます。

 

汚れを落としやすい

汚れが浸み込みにくく、油がハネたり調味料や食材をこぼしたとしてもお掃除が簡単になります。

中性洗剤で落ち、それでも落ちない場合はメラミン素材のスポンジやクレンザーで落とすことが出来ます。

 

ニオイがつきにくい

キッチンは生ゴミのニオイなどが気になりますが、ステンレスの場合はそれらを気にせずに、

常に清潔を保つことが出来ます。

 

害虫予防になる

常に清潔を保てることと、素材の特徴からゴキブリなどの害虫の侵入を防いでくれる特性もあります。

キッチンによっては内部の構造までステンレスのものがありますので、その場合はより侵入を防いでくれます。

 

費用面

広く流通している素材を使用しているため、コストパフォーマンスに優れています。

その為他の素材と比べ金額を抑える事が可能です。

 

 

2.ステンレス天板のデメリット

傷がつきやすい

面でとらえる場合は傷がつきにくいですが、鋭利なものが当たると細かな傷が付きやすい事もあります。

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画像引用:(クリナップ株式会社 ラクエラカタログ)

表面にはエンボス加工や、コイニング加工を施しているものもあります。

これにより設置面が面ではなく点となって少なくなり、キズが付きにくくなります。

 

もらい錆

さびが移る事をもらい錆と言います。

ヤカンや鍋の底に付いている錆をシンクに放置してしまうと、その錆をもらってシンクに付いてしまいます。

付いてしまった場合はクレンザーなどで落とすことが出来ますが、出来るだけ他の錆が付いてしまわないよう注意が必要です。

 

光沢が失われる

金属を主成分としているため、どうしても年月が経つと光沢が失われていってしまいます。

お手入れにより長持ちさせる事が出来るので、日々の清掃が必要になってきます。

 

水垢が目立つ

シンク内などの拭きこぼしの部分が、しばらくした後に水垢となって目立つことがあります。

天板でもこぼした水滴や、水ハネをそのままにしておくと水垢となり目立ってしまいます。

 

 

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3.人造大理石天板のメリット

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画像引用:(トクラス株式会社 トクラスキッチン Berry)

 

そもそも人造大理石とは?

イメージのし易い「大理石」

これを砕き樹脂などで固めて作った半人工素材の大理石を「人造大理石」と言います。

大理石は見た目の高級感と美しさから人気が高いですが、吸水しやすいというデメリットがある為、

そのデメリットを小さくして使いやすいよう作られた素材です。

 

~豆知識~ 人工大理石とは違う?

実は「人工大理石」「人造大理石」は別物です。

その二つについてご紹介している記事がありますので、ご参考ください。

「人造大理石」と「人工大理石」の違いって?

 

 

キズを研磨で消せる

キズが付いてしまったとしても、紙やすりなどで研磨をすればキズや汚れを落とせます。

食器を強く当てたり、物を落としてしまったり、鍋を当てたり何かと傷ついてしまう天板ですが、

人造大理石は消すことが出来ます。

 

水垢が目立ちにくい

ステンレスの場合は水垢が目立ちやすい事がありますが、人造大理石の場合は非常に目立ちにくい事が特徴です。

 

表面の凹凸が無い

人造大理石は平らの為、凹凸部分に汚れが侵入したりする事がありません。

その為お掃除のお手入れが非常に楽になり、清潔に保つ手間の軽減になります。
 

熱・衝撃に強い

イメージで熱に弱く割れやすい事を耳にする事があるかもしれませんが、

改良されて今ではどちらにも強くなっています。

180℃の油が入ったお鍋を置いても変色しにくく、80cmの高さから1kgの鋼球を落としても割れません。

 

カラーが豊富でインテリアに合う

ステンレスは割と無機質なイメージですが、人造大理石の場合は非常にカラーが豊富です。

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画像引用:(トクラス株式会社 トクラスキッチン Berry) 一部抜粋

 

 

4.人造大理石のデメリット

シミが目立つ

調味料や油、タレなどが付いた時、サッと拭いて清掃すれば問題ありませんが、

長時間放置してしまうとシミとなり、経年による黄ばみとなる場合があります。

吸水性をおさえた素材となっていますが、ステンレスよりは目立つといえます。

 

カラーによる手入れ方法を考える必要がある

メリットとして豊富なカラーバリエーションがありますが、

濃い色を採用した場合、研磨やクレンザーなどを使用した際に表面が削れて変色する事があります。

ショールームにてアドバイザーへの相談のポイントになる部分ですので、着工前に確認しておきましょう。

 

もらい錆

ステンレスでもありますが、人造大理石でももらい錆は発生してしまいます。

ステンレス同様、錆を付けない様に注意しましょう。

 

有毒ガス

万が一火事が発生して、人造大理石のキッチンが燃えてしまうと一酸化炭素などの有毒ガスが発生します。

可燃物の為、火事の際は燃えてしまいます。

日常生活における熱にはもちろん問題ありませんが、万が一の場合は燃えている人造大理石のキッチンからは

離れる事を頭に入れておきましょう。

 

 

5.完成現場のご紹介

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クリナップ ステディア

天板:アクリストンワークトップ(人工大理石)

 

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クリナップ ステディア

天板:アクリストンワークトップ(人工大理石)

 

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クリナップ ステディア

天板:ステンレスワークトップ

 

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タカラスタンダード トレーシア

天板:人造大理石

 

 

6.まとめ

それぞれ特徴があり、見た目の違いもあります。

非常に迷うところですが、ショールームで実物を見て、アドバイザーからの説明を受けて

納得のいくキッチン、そして天板を採用して毎日の調理をストレスなく楽しく使いたいですね!

 

 

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